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| 博士課程インターンシップ |
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 無人飛行機の操縦実験  成果報告会 博士課程インターンシップは、21COE内に設置された人材育成懇談会の産学連携WGでの議論の中から生み出された。このWGでの議論では、博士課程在学中に学生に身につけて貰いたい資質として、マネージメント力、応用力、コミュニケーション力、英語力が挙げられている。また、修士修了時と比較した博士修了までの能力向上に関する教員と企業人の感じ方の違いについてまとめた調査結果（工学教育プログラム基準強化委員会大学院教育課程分科会アンケート（2003年9月19日））によれば、研究における洞察力、日本語や英語による論文執筆能力、論理的思考力、専門の知識と学力、国際性の項目においては、それほど大きな違いがなかったものの、基礎学力の広がり、イノベーション力、企画力、実行力、広いものの見方、問題設定能力の項目では企業人と大学人での感じ方の違いの乖離が大きかった。 このような背景の元、研究室では身に付けることが困難な能力を学外の企業や研究機関での体験を通じて身に付けるための枠組みである「博士課程インターンシップ」が2007年4月にスタートした。このプログラムは、「機械システムイノベーション�供廚箸いμ松里如�講義（通年2単位）の中に組み込まれており、2006年度は8名、2007年度は5名の学生が受講した。 インターンシップは4月のガイダンスに始まり、5月中旬の企業側とのマッチング会合を経て、6月中旬から企業側の受け入れが始まる。活動期間は1ヶ月〜6ヶ月までテーマや活動形態によって幅がある。11月に中間レポートの提出、1月下旬の成果報告会で体験を発表し、1月末に最終報告書を提出するというスケジュールである。なお、学生側や企業側の都合で実施期間が11月以降にずれる場合もある。インターンシップの実施形態には、①受け入れ企業から提示されたテーマリストから選択するもの（6名）、②所属研究室の既存の共同研究テーマを実施するもの（7名）、③学生自ら企業にコンタクトしてテーマのアレンジを行うもの（0名）の3種類がある。なお、括弧内の数字は、2年間を通じての実績である。 実習内容は、流れ解析、流れ計測、気泡の利用法、減肉による配管の破損確率評価手法の開発、コンサルティングサポート、実際の民間機用航空機を用いた実験、無人小型飛行機の飛行等、多岐に及んでいる。 参加した博士課程学生からの感想の主なものは、物理現象に対する視野が広がった、新しい計算方法に関する知識が修得できた、スケジュール管理の手法を学んだ、問題解決の手法を学ぶことが出来た、大学と企業における研究に対するスタンスの違いが理解できた等で、今後の進路決定の参考となる知識や経験が得られたという感想も寄せられている。 また、企業側の担当者からは、企業内で博士号取得者の活躍の様子を見てもらう好機となるとともに企業内の若手社員にとって刺激になったというプラス側の意見が多いが、実習期間が短すぎるとの意見もあり、この点を改善するために2年目からは、ガイダンスの開始時期を早めてスケジュールに余裕を持たせた｡2回の博士インターンシップを総括すれば、参加学生が得た将来に繋がる体験は以下のように纏めることが出来る。
なお、今後さらに博士インターンシップの効果を高めるためには、学生を企業に送り出す時点での動機付けやインターンシップの狙い十分を理解させてから実習に取り組むべきであり、また、終了後のフォローも重要であると思われる。 終わりに、我々の初めての試みである博士インターンシップにご協力戴いた企業、研究機関の皆様に御礼申し上げます。 |
金子成彦：機械工学専攻←専攻横断型教育コースTOPへ |
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