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資源探査・宇宙エネルギー利用―未知なるエネルギー資源を目指して―
海底資源探査
浦環生産技術研究所 海中工学研究センター
(工学系研究科 環境海洋工学専攻)
教授 浦環

 浦研究室を中心とした東京大学生産技術研究所海中工学研究センターは、昭和59年自律型海中ロボット(Autonomous Underwater Vehicle ; AUV)の研究・開発に着手して以来、そのニーズや展開環境に合わせて様々なロボットを開発し、海洋新資源の探査、水中構造物の検査や鯨類の自動観察など、海中活動における無人化、自動化及び知能化に向け、新たな挑戦を続けています。平成15年に完工した深海知能ロボット"r2D4"は、海洋資源の自律探査や海底熱水湧出地帯の観測を主なミッションとして開発されたもので、既に様々な実海域に展開され、任された任務を全うしています。平成15年12月の沖縄石垣島南方の黒島海丘や平成16年5月のマリアナ背弧海盆にては、メタン・ハイドレート及び海底熱水湧出地帯の全自動観測潜航に成功しています。本年5月には伊豆小笠原諸島明神礁での展開を予定しており、海底地震や火山活動との密接な係わりのある熱水湧出域の観測を通じて、貴重な関連データの収集が期待されています。
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超小型衛星
中須賀真一工学系研究科 航空宇宙工学専攻
教授 中須賀真一

 0.5kg〜5kgというサイズの超小型衛星の研究開発を進めています。2003年6月には世界最小の衛星CubeSat(1kg、10cm立方)の打ち上げに成功し、1年半以上にわたり軌道上運用を続けているほか、350ml缶サイズの衛星CanSatも開発しています。1機数百億円、3〜5年かかる通常の衛星をベースとした宇宙開発が行き詰っている中、はるかに低コストで迅速な宇宙開発をめざすことで、まったく新しい宇宙利用が切り拓かれることを追求します。超小型衛星には通常の衛星とは異なるアーキテクチャ、機能の実現方法、担い手が必要です。新しい衛星の概念PETSATを東大阪の中小企業と共同で進めたり、小さい衛星を大きく使う展開技術、超小型サイズの地球観測システムの研究も行ったりしています。また、手作り衛星は学生の実践的工学教育の効果的な題材にもなっており、技術面だけでなく大規模プロジェクトのマネジメントの鍛錬の面でも大きな効果が見られています。
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