第55回公開セミナー 講演者: M.D. Megumi Sobue (Nagoya University, School of Medicine, Japan) 担当:機械工学専攻 光石衛 教授
2010.05.18
工学部2号館3F 31A会議室
M.D. Megumi Sobue
Nagoya University,
School of Medicine, Japan
題目:Emergency Room
内容の概要説明:
近年、救急医療、災害時救助、医療において、工学の分野が進出しようとしている場は多い。しかし、現在の日本におけるこれらの医療、システム自体が、世界からは大幅に遅れを 取っている。そして、工学分野の研究者は、実際の現場を見ることなく、想像の世界で、新たな研究・開発をすることとなる。果たして、本当に必要なもの、求められるものが開発されるのか。苦心したあげく、無用の長物になってしまうのか。研究段階では、どれだけ医師・救急隊などの意見を聞いても、明快ではない。
今回の講演で、具体的に何を開発してほしいというような提案はしない。世界の実際の救急医療現場、日本では、絶対に聞くこともない、見ることもない、想像を絶する殺伐とした 現場を見せる。世界トップレベルの医療で、人の命を救い続ける毎日を送る外傷外科の現場を見てほしい。そこから、みなさんが、感じ、考え、自分たちが工学の立場から何が求め られるのか、探索していただきたい。日本の病院では味わうことのできない臨場感を味わってください。こんな世界もあるということを。
日時:2010年5月18日(火) 16:30 ~18:00
場所:東京大学工学部2号館3F 31A会議室
添付ファイル: 第55回公開セミナー.pdf