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第7回本多フロンティア賞

幾原 雄一

2010年5月14日

財団法人 本多記念会

第7回本多フロンティア賞

財団法人本多記念会(佐久間健人理事長)は、第7回本多フロンティア賞を、幾原雄一東京 大学大学院工学系研究科教授(51歳)に贈ることを発表した。同賞は、理工学特に金属材料 などの無機材料、有機材料及びこれらの複合材料の3分野のいずれかの分野に関する研究を行い、学術面あるいは技術面において画期的な発見又は発明を行った者に対して贈られる記念賞である。

今回の受賞の対象となった研究は、「セラミックス粒界超構造の計測と粒界・転位制御材料の 創出に関する研究」であり、セラミックスの分野に大きなブレークスルーを与えたことが評価 された。贈呈式は5月14日に学士会館(東京都千代田区)において執り行われる。

幾原教授は、最先端の電子顕微鏡法を駆使してセラミックス材料の粒界および転位の原子・ 電子構造を明らかにし、原子レベルでの機能特性を解明するとともに、新たな材料設計指針を 確立した。さらに、得られた知見に基づいて、界面や転位構造を制御し、全く新しい転位素子 および単一粒界素子の開発に成功している。

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